英語習得の方法・道のりを、私自身の学習経験をベースに時系列で書いています。今回は第17回 #017 IELTSの試験を受けた話です。
また「今だったらこの方法を取り入れるべき」や「この方法はおススメしない」など、今の自分の経験や知識を得てして言える事を、第二言語取得論や言語学の研究成果等に言及しつつ、補足事項として記載していきます。
海外の大学に行く事を目標に、TOEFLの勉強を開始した私でしたが、TOEFLのテストの結果は海外の大学に入れないレベルの点数でした。
途中でIELTSに注力する事に切り替えた私は、ついにIELTSのテストを受けました。
受けた時期は、確か大学を卒業してから2ヶ月後 5月位だったと思います。
実家の広島にはテスト会場が無かったので、テストを受ける為に大阪まで一泊二日で出向いた記憶があります。
英語を勉強し始めてから、2年半後位にIELTSテストを受けた事になります。
私がIELTSテストに注力した理由は、主に下記でした。
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・スピーキングが生身の人間との対話形式
TOEFLのスピーキングはパソコンに一方的に話して、録音された音源を試験官が聴いて、点数を付けられます。私はパソコンに話す(独り言をいう)ことに抵抗?があり、恥ずかしさがありました。また慣れていませんでした。
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・リーディング、リスニング、ライティングは全てペーパーベース
パソコンの画面上で字を読む事や、タイピングやマウス操作に慣れていませんでした。紙上で、読み書きする方がまだマシでした。
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・イギリスの大学院は1年で卒業できる学部がある
海外に長く住みたいという思いもありつつ、学生を長く続けて社会人デビューで同級生に遅れを取る事も嫌だ、という世俗的な考えも持っていました。
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・大学時代の成績が、入学条件に影響しない
日本の大学では、卒業に必要な最低ラインの単位と成績しかありませんでした。多くのアメリカの大学院は、成績が入学条件に影響しましたので、TOEFLの点数うんぬんの前に、留学が難しそうでした。イギリスの大学院のシステムに感謝です。
IELTSテストの感想
リーディング
普段のリーディング学習も対策本などで行っていたので、ペーパーベースのテストは無駄なストレス無く取り組めました。
ライティング
こちらも普段から紙に手書きで書いて勉強していたので、やり易かったです。ツヅリが思い出せない事が多々ありましたが、あまり気にせづ、文構成と内容を重視して書きました。多分かなりのツヅリミスがあったと思います。あと、字も結構汚かったと思います。
リスニング
こちらはTOEFLのリスニングとさほど形式は違いませんでした。また当時はアメリカ英語とイギリス英語の違いなどは全く分かりませんでした。聴き取れる内容はアメリカ英語でもイギリス英語でも聴き取れるし、聴き取れない内容はアメリカ英語でもイギリス英語でも聴き取れない、といった感覚でした。
スピーキング
TOEFLのスピーキングみたいに「パソコンに向かって一方的に話す事に抵抗がある」と言いつつも、生身の人間と対話するのにもかなり緊張しました。「相手が白人のオジサンだったら嫌だな」と思っていました。人生であまり絡んだ経験がなく、恐縮してしまいそうだったからです。スピーキングのテストは昼休憩を挟んで午後行われましたが、休憩中に我慢できずに缶ビールをコンビニで買って飲みました。
私の試験官は、アジア系の女性の方でした。かなりホッとしました。終わって退出する時に「語彙力が素晴しいね」と言ってくれたのを覚えています。
結果
結果は7.0点でした。大学院の入りやすい学部(医学部とか法学部じゃない学部)に入れる、最低ラインの点数でした。
点数の詳細は、下記でした。
- リーディング 6.5
- ライティング 6.5
- リスニング 7.5
- スピーキング 7.5
とても嬉しかった記憶があります。
いまならどうする?
本番を想定したIELTS模擬テストを受けていると、もっと丁寧な対策が打てれていたと思います。本番は長時間に渡るので、どれ位 集中力が削られるのか、など、経験しておくと良かったと思います (TOEFLテストで若干経験してましたが)。
模擬テストの結果が有れば、点数が高い科目(得意科目)、低い科目(苦手科目)が特定出来ていたと思います。学習内容やメニュー、時間配分を変えて、何か対策が出来たかもしれません。
得意な科目のスピーキングとリスニングに注力して 7.5⇒8.0にしてると、総合点は 7.0 ではなく 7.5に出来ていたかもしれませんし、
苦手な科目に注力して 6.5 ⇒ 7.0にしても、総合7.5になってたかも。