#020 英語取得までの道のり ~ 「知ってる知識」⇒「使える知識(スキル)」へ~

英語習得の方法・道のりを、私自身の学習経験をベースに書いています。
今回は第20回 #020 「知ってる知識」から「使える知識(スキル)」に語学力が転換される話です。

第二言語取得論や言語学の研究成果等に言及しつつ、補足事項として記載する場合もあります。


私は大学院に入ってから、TESOL (英語教授法)という学部で勉強していましたが、教科の中には「人がどうやって外国語を習得するか」を掘り下げる学問である「第二言語取得論」という教科がありました。

様々な研究結果・理論に触れましたが、その中でも深く納得した理論がありました。深く納得した理由は、「自分がその方法で英語を習得してきた」という、実体験があった為、共感できたからです。

その学習理論を紹介します。


4段階の言語能力

下記の図は、何かを学ぶ際、脳に保存される「知識」に関する意識の状態・質の変化を4段階で示しています。

認識できない無知
単数形、複数形という概念をしらない状態

②認知できている無知
単数形、複数形という概念は認知したが、その概念自体は理解していない

③意識している知識
勉強などを通して、単数形と複数形の単語の存在を知っていて、複数形の単語の語尾には「-s」を付けるルールを知っている

④意識してない知識
意識しなくても、英語を話す時に自然と複数形の単語の語尾には「-s」を付けて話せている状態

4段階の言語能力は、このサイクルを辿って、最終的には④の段階の「意識しなくても使いこなせる状態」が、語学習得において目指すべき状態だと説いています。

更に、③から④へは、特訓や慣れなどで徐々に転換できるという理論もありました。


私は、まさにこの4段階の言語能力ステップを通って、英語を習得していったと実感しています。

文法学習を通して英語という言語のルール・組み立て方を学び、沢山 文章を頭の中で作ったり、書いたり、話しているうちに、 文法を意識しなくても話せるようになりました。

ファーストクラスには、この理論に基づいて作成された科目がございます。
英語のルールを「知識」として理解し、特訓を通して「意識しなくても使える知識(スキル)」に転換していくプレセスを実感して頂けると思います。

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