英語習得の方法・道のりを、私自身の学習経験をベースに時系列で書いています。今回は第10回 #010 TOEFLリーディングで文法力を高めた話です。
また「今だったらこの方法を取り入れるべき」や「この方法はおススメしない」など、今の自分の経験や知識を得てして言える事を、第二言語取得論や言語学の研究成果等に言及しつつ、補足事項として記載していきます。
TOEFLの勉強を開始した私はまず、当時書店に置いてあったTOEFL対策本を5冊買いました。リーディング、スピーキング、ライティング、リスニング、文法の本です。
TOEFLの学習は、大学3回生の10月位から、卒業した年の6月位までしていました。1年8カ月間位 していた事になります。
2011年当時 既にTOEFLテストから文法問題は無くなっていましたが、兄が中3の時に使っていた文法参考書からスタートした私は、まだ自分の知らないハイレベルな文法が存在すると思ったので、TOEFL対策の文法本も買いました。
当初の私は、リーディングだけをしました。図書館に行き、問題を解きます。
全く理解できませんでした。理解出来ない理由は、大きく分けて下記でした。
- 内容自体に精通していない(TOEFLは大抵アカデミックな内容)
- 知らない単語、熟語が多い
- 文法構造的に理解出来ていない
当初の私は、文章を読み終えて問題を解くまでに到達できませんでしたので、
一文一文、辞書を調べながら読み、自分が思う意味合いで合っているかを日本語訳と照らし合わせながら、勧めました。
自分の集中力は2時間程度 (今も進歩してない) で切れていました。3時間もすると、椅子に座っている事すらしんどくなりました。
この学習方法で良かった事は、何で分からないのか必ず突き詰めて特定していた事です (文法の誤認なのか、知らない単語のせいなのか、熟語の誤解のせいなのか、など)
分からなかった理由を特定する事により、納得 (アハ体験)した状態を一種の達成・成功体験として記憶に刻みます。このような記憶のされ方をした知識は、忘れにくいですし、必要な時にすぐ頭に呼び起こされたりします。
そしてもちろんですが、文法力が中級から上級に上がったと思います。
地道な作業ですが、この方法で少しずつ読解力、リーディング力がUPしたと思います。
今ならどうする?
勉強方法自体は、そんなに変化を付ける事は出来ないと思います。「数をこなして慣れる」という事自体が重要な作業ですし、TOEFLのリーディング点数を取る事が目的だったので、TOEFLの模擬問題に取り組まないといけない状況でした。
ただ、リーディング学習の少しの工夫、リーディングをする際のテクニックなどを知っていれば少しは読解が楽だったかと思います。
下記に、今だったら実践していただろう項目です。
学習法
- 自分の興味がある分野の記事 (アカミックじゃない記事など)、素直に内容を理解したいと思う記事を読んで、苦痛を感じないリーディングもする (リーディングスピード、内容理解UPに良い)
- 日本語のアカデミックな学術書や記事を読む(情報として知っておくと、英語でも情報が入ってきやすい)
テクニック
- その記事の分野・関連学部を予想する(経済学科なのか、映像学科、社会学科なのか、など)
- その記事の目的を予想する(歴史上人物の伝記なのか、事実の説明なのか、問題提議なのか、解決策の推進をしているのか、など)
- 次の文の内容、方向性を予想しながら読む (行間、文脈を読む力に良い)
- 各節(Passage)のメインのメッセージを予想・理解する (第1節は近年の環境汚染がヤバいと言ってる、第2節はそのメインの理由を述べてる、第3節は、でもそれが本当の理由じゃないかもと言ってる、、、など)
以上、TOEFLのリーディング学習についてでした。