英語習得の方法・道のりを、私自身の学習経験をベースにて書いています。今回は第18回 #018 「勉強」が「調べ物作業」になった話です。
「今だったらこの方法を取り入れるべき」や「この方法はおススメしない」など、今の自分の経験や知識を得てして言える事を、第二言語取得論や言語学の研究成果等に言及しつつ、補足事項として記載する場合もあります。
私は英語を勉強し始めてから、海外の大学院に入学するまで、2年6ヵ月間近く英語を勉強しました。その期間に学習した内容で、一番時間を費やしたのが「文法学習」でした。
英語学習を本格的に開始した当初は、文法の勉強だけをしていました。
当時「外国語取得には、まずは文法だ!」などの確固たる思いや理論が有った訳ではなく、「実家に英文法参考書が転がっていた」という理由でした。
英語学習を開始してから1年半近く経った頃位から「英語の勉強に対するストレス」が軽減し始めた感覚を覚えています。
それから学習を進めるにつれて、ますます勉強に対するストレスは減っていきました。
その理由は、「英文法が高いレベルで理解出来たから」だと思います。
更に掘り下げると、「分からない理由が特定できたから」だと思います。
文法理解が備わっていると、文章を読んで意味を理解出来なかった場合でも、その文章の構造の理解は出来ます。
- ・主語の役割を果たしている塊
- ・動詞の役割を果たしている塊
- ・疑問文なのか、受動態なのか、、など
- ・目的語の役割を果たしている塊
- ・「いつ、どこで、どのように」などの詳細情報を表す副詞表現
文章の意味が分からなくても、上記のような文構造的な情報を特定できます。
すると、文章を理解出来ない理由はおおむね、
「知らない単語・単語表現が存在するから」
という理由になります。
そして この解決方法は、
「知らない単語や表現の意味を調べて、知る」
という方法になります。
これはまさに、調べ物作業です。単純作業です。
文章が理解出来ない理由が特定でる事は、気が楽でした。
普段の生活でも、日本語で意味が分からない言葉や、読めない漢字があった時、調べたりして「へ~~」と思う事があると思います。
情報として知らなかったことを、調べて知る作業です。
まさに、英語でもその感覚に近くなりました。
英語学習を通して、文法理解度を高め、この領域に到達すると、英語の勉強のストレスが軽減すると思います。
この「勉強⇒調べ物」への転換を目指すには、リーディングを通して行う事をおススメします。何度も文章を見返したり、時間を掛けて文章を分析する事が出来るからです。
リスニングでこの状態になるには、もっと時間が掛かると思います。英語の音に慣れて、「知らない単語で意味は分からないけど、音として聞き取れるレベル」にならないと、調べる事自体が困難だからです。
ファーストクラスには、英文法を短い期間で習得する為の科目があります。難しい文法専門用語は最小限に抑えているので、英語学習入門者の方でも苦なく学んで頂けます。リスニングとスピーキングの「特訓」も同時に行うので、使える文法力を集中的に鍛える事ができます。