英語習得の方法・道のりを、私自身の学習経験をベースに時系列で書いています。今回は第4回 #004 英語を苦無く浴びる方法に関してです。
また「今だったらこの方法を取り入れるべき」や「この方法はおススメしない」など、今の自分の経験や知識を得てして言える事を、第二言語取得論や言語学の研究成果等に言及しつつ、補足事項として記載していきます。
英語学習を始めた初期段階では、参考書を使って英文法を勉強していましたが、常に「本当にこの例文合ってるのかな~?」や「この文法に則って本当にアメリカ人は話してるのかな?」などの疑問を持ってました。
英語のルールを牛歩ながら着実に理解している自分に対しての充実感はありましたが、私の英語を学ぶそもそもの目的は「ネイティブのようになって海外で生活して、外人の友達を作る」でした。
全くそれが出来る状態ではない事も自覚してましたし、文法だけ勉強し続けてもネイティブみたいに話せない、という事にも気付いてました。
「勉強」と「趣味」の感覚を使い分ける
ネイティブみたいになるには、ネイティブの活きた英語に触れないといけない、という考えの元、洋画やドラマ、インターネットラジオなどを視聴していました。
参考書を使って英文法を理解しようとする時間は、割と苦痛でした。集中して何度も読まないと理解出来ないですし、それ故 集中力が切れると、逃げ出したくなってました。自分の中では、苦しくて疲れるその作業はまさに「勉強」でした。
それに対して、洋画やドラマの視聴は「趣味」の感覚でした。映画鑑賞は好きですし、自分の好きな映画や、カッコいいと思う俳優が出ている洋画を見るので、全く苦ではありません。「この俳優の様にペラペラ英語が話したいな~」と、憧れを抱きながら、発話を真似をしたり、英語字幕を確認して知らない単語の意味などを調べました。
英語学習開始当初の数カ月は、参考書を読む「勉強」は3割くらいで、洋画などを視聴して英語を浴びる「趣味」の時間が7割位でした。
おススメの映画選びは。。。
- この登場人物、または俳優・女優の様に話したい、と思うキャラが登場する映画を選ぶ (憧れの対象だと飽き難い)
- 現代の日常を題材にしたラブコメなどを選ぶ(実際に使えそうな表現が多い)
です。
今ならどうする?
リスニング力UPには、聴く英語の質と同様に、とにかく多くの量を聴く(多聴)事が重要なので、映画や英語ラジオを聴く事は、効果があったと思います。
最近ではYoutubeやTED、Podcastなどリソースが多いので、探せが自分の興味のある題材の動画や、真似してみたい人物の動画を見つける事が容易に出来ると思います。
また映画だと、その言葉がどのような状況で、どのような表情をしながら初声されたかを体験しながら聴く事が出来ます。これは、言葉に乗っている感情を感じる感覚や、その言葉のニュアンスを理解する能力を養う事が出来ます。コミュニケーションにとって、大切な能力です。
また、活きた英語に触れるという目的であれば、Youtubeなどのコメント欄を確認するのも良い手だと思います。一般人の気軽なノリの発言が多いです。そして文字として目で確認出来るので、まだリスニングに自信が無い人におススメです。「聞き逃してしまってもう後戻り出来ない」とはなりません。辞書などで意味を調べれます。
言語習得には理解する為の「勉強」の要素と、理解した内容を自分が使えるようにする為の「特訓、体験」の要素があると思います。その為、文法学習も洋画を見る事も、十分意味があると思います。
映画を使って英語を「勉強」する方法
映画を使って英語学習する場合、その日の体調やテンションによって方法を変えると良いと思います。疲れてる時などは、ただ普通に洋画を流し見すだけでも良いと思います。
下記は、映画を使ってガッツリ勉強と特訓をする方法です
- 一文など、一時停止機能を使って細切れにして聴く。
- 字幕なしで聴いて理解出来るか試す。分かったら次の発話に進む
- 分から無い場合 2,3回聴き直す
- 文字に書き起こしてみる
- 字幕有で見る。聞き取れなかった理由を特定する(知らない単語、表現、熟語があった / 理解出来ない文法が含まれていた、知ってる単語だけど聴き取れてなかった、、、など )
- 字幕を見ても意味が分からなかった場合、日本語訳を見る
- 自分で数回、発話してみる(映画の中で発話してるキャラを真似て)。
ー上記を繰り返すー
以言語を学習する際は、その言葉のルール(文法)を理解するように勉強しつつ、活きた英語にも多く触れて、その言語でのコミュニケーションの感覚を養うと良いと思います。