こんにちは。アドバイザーのYUKIです。
先日お釣りをもらった際、見慣れないコインが混じっていました。
よく見ると5ペソコインが新しくなっているではありませんか!
しかも1ペソとよく似ているんです。
気になって調べて見ると6種類の硬貨が、新しいデザインになるそうなんです。
以前、フィリピンの通貨に関する記事を書きましたが、
本日は新しいデザインになった新コインについてお伝えしたいと思います。
■23年ぶりにデザイン変更
昨年12月に先行導入した5ペソを含む6種類の硬貨が対象となる、新デザイン硬貨の導入が発表されました。
デザイン変更は10ペソが2001年以来、5ペソ、1ペソ、25センタボ(1ペソ=100センタボ)、5センタボ、1センタボが1995年以来と、23年ぶりにデザインが変更される事になりました。
■新硬貨のデザイン
2017年12月1日に先行導入した新10ペソ、5ペソ、1ペソが手元に来ましたので、見比べて見ましょう。
・旧デザイン
・新デザイン 表面
・新デザイン 裏面
裏面はほぼ同じように見えます。
今までの5ペソ硬貨は金色、10ペソは真ん中がゴールドと簡単に見分けがついていたのですが、今回、新デザインの5ペソと10ペソはどちらも銀色になってしまい、5ペソに関しては大きさも今までより一回りも小さくなっています。
色も大きさも1ペソとそっくりで、お財布の中にあると、区別がつきずらく間違ってしまいそうです…
新硬貨は耐摩耗性、耐食性に優れ、また偽造防止効果も高まりました。
10ペソと5ペソにはレーザー加工によるマイクロプリントを施し、従来より偽造が難しい仕様にしたそうです。
デザインは銀行紙幣シリーズのデザインと一致して、フィリピン中央銀行のロゴ、国家の英雄、風土植物を特徴としています。
流通を開始したばかりの新しい5ペソ硬貨ですが、1ペソと見分けがつきにくいので、ご使用の際には十分ご注意ください。
■10ペソ硬貨のデザイン
新しい10ペソ硬貨の表には国民的英雄のアポリナリオ・マビニを、裏側にフィリピン原産のカパ・カパ植物とフィリピン中央銀行のロゴが刻まれています。
表に描かれているアポリナリオ・マビニはフィリピン共和国の憲法を構成した、フィリピン人理論家です。
■5ペソ硬貨のデザイン
新しい5ペソ硬貨は他のコインに先駆けて12月1日より、流通を開始しました。
硬貨の表にはボニファシオ氏の肖像、裏には、フィリピン原産のヒスイカズラと、フィリピン中央銀行のロゴが刻まれています。
表に描かれているアンドレス・ボニファシオは、フィリピン独立革命のヒーローで、1891年にスペインからのフィリピン独立を目指し、秘密結社「カティプーナン」を創設したフィリピンの英雄です。
■1ペソ硬貨のデザイン
新しい1ペソ硬貨のデザインは、表に国家のヒーローであるホセ・リサール、裏側にはワリン・ワリンというランの花が描かれています。
ワリン・ワリンは「ランの女王」と言われる、フィリピンにしか分布しないランです。
また、表に描かれているホセ・リサールとは、長く続いていたスペイン植民地時代のフィリピンで、民主化運動(独立運動)のリーダーとして活動していた人物で、フィリピンの独立を目指してスペイン政府と戦った人物です。
新しい硬貨をもらった時って嬉しいですよね。
しかし、今回の新デザイン硬貨は少し注意が必要ですね。
ちょっと急いでいる時や、夜間のタクシ-での支払い、またはお釣りをもらった際など、確認せずに財布に入れると5ペソだと思ったコインが1ペソだった、なんてことも増えるかもしれません。
慣れるまでは、よく確認して注意して下さい!
※旧硬貨については、使用中止にする時期は未定で、当面は現行の硬貨と新硬貨を並行して流通させるそうです。
紙幣に関してはデザイン変更の予定はありません。
また以前書いたフィリピン通貨に関する記事もご参照下さい!