留学前に知っておきたいセブ島の歴史について

こんにちわ。アドバイザーのYUKIです。

これからセブ島への留学をお考えのみなさん!フィリピンセブ島の歴史をご存知でしょうか?
セブ島には多くの歴史的建造物があり、観光スポットにもなっています。
セブ島へ留学をするなら、知っておきたい歴史のポイントについて、簡単にまとめてみましたので、ご覧ん下さい。


◼フィリピン文化の始まり

フィリピンでの人類の歴史は、2~3万年前だと推定されており、 当時のフィリンピン諸島はアジア諸島と陸続きになっていました。
陸続きになっていたため、東南アジアなどから人が移り住み、その後、海面が上昇しフィリピン諸島が生まれました。
紀元前200~300年にマレー系の人たちが移り住むようになり、原住民たちとともに現在のフィリピン人の先祖となったと伝えられています。
東南アジアと東アジアの中間という地理的な条件から、双方を結ぶ拠点として、農業や建築などが発達し、それと共にフィリピン独自の文化を形成していきました。
15世紀頃には中国やタイ、東インド諸島などと交易が始まり、各国からさまざまな文化が入ってきます。
ここからフィリピン独自の歴史が幕を開けます。

◼マゼラン来航、スペインの植民地になる

フィリピンでは14世紀頃にイスラム教が渡来し、ミンダナオ島では全島がイスラム教徒となり、仏教やヒンドゥー教の抵抗があった島を除き、イスラム教が浸透するようになりました。
1521年にスペインの領土を広げるのを目的とした航海士フェルディナンド・マゼランがセブ島に上陸しました。
当時のセブ島の王ラジャ・フマボンは喜んでマゼランを迎え、ファナ女王とともにキリスト教に改宗し、約400人の住人もそれに従いました。
マゼランはこれを記念し、ファナ女王にサント・ニーニョ(幼きイエスキリスト)像を送りました。
その後マゼランは隣のマクタン島に上陸した際、キリスト教への改宗とスペイン国王への服従を求めましたが、拒否されたため領主であるラプラプと戦います。
しかし、島の地理を熟知しているラプラプの綿密な情報と計画によって、敗退してしまい、落命することとなります。
領主であったラプラプはフィリピンの英雄として現在も称えられています。
その後スペインは、軍隊を送りこむようになり、1571年にマニラが陥落、長いスペインの植民地時代が続くのです。

◼植民地時代から独立まで

マゼランの死後、スペイン人のフィリピン征服の試みは続きますが、どれも失敗に終わります。
しかしついに1564年レガスピは遠征隊を引き連れ、フィリピンセブ島をスペインの植民地として開拓する為に攻撃を仕掛け、制圧したのです。
スペイン統治時代は333年程続きました。

17世紀になると他の国と同じように自由獲得運動が盛んになりました。
武力闘争が各地で起こり、フィリピン革命へ発展していきます。
1898年にはアメリカがフィリピンの独立を支援するとして、米西戦争が始まりました。
8月13日にアメリカが勝利し、今度はアメリカの植民地となってしまいます。
翌年の6月12日にはフィリピン第一次共和国として、革命リーダーのエミリオ・アギナルドが独立宣言しました。
この戦争の背景には、勝利したアメリカがスペインに2000万ドルもの大金を払って買い取ったともいわれています。
しかし、フィリピンはアメリカと戦争を始め、フィリピン第一共和国は崩壊、40年間に及ぶ過酷な植民支配を受けることとなります。
その後、第二次世界大戦中のわずかな期間、日本の占領下となりますが、日本敗北に伴いフィリピンは再びアメリカの占領下に戻ります。
長きに亘り植民地とされたセブ島ですが、終戦翌年の1946年、待望のフィリピン共和国が誕生しました。

◼歴史的建造物

セブ島には多くの歴史的建造物があります。
その中でも観光スポットとして人気のある3つの歴史的建造物をご紹介します。

マゼラン クロス

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マゼランクロスは1521年にポルトガル人の航海士マゼランが、フィリピンのセブ島に上陸した時に建設された巨大な十字架です。
フィリピンで最初のキリスト教徒となったセブのフマボン王とファナ女王、そして400人の臣下が洗礼を初めて受けた場所です。その十字架を削り取り飲むと万病に効果があると信じられ、多くの人々が削り持ち帰ろうとした為、マゼランクロスを保護するため1984年に八角堂が作られました。
その八角堂の天井には当時の洗礼式の様子が色鮮やかに美しく描かれています。
ここを訪れた人々はロウソクを買いダンスをしながらお祈りをします。
十字架の周りには色とりどりのロウソクが供えられています。

サント ニーニョ教会

留学前に知っておいきたいセブ島の歴史について

サントニーニョ教会はセブ島に建てられたフィリピン最古のキリスト教の教会です。この教会はフィリピンのキリスト教発祥の地でフィリピンカトリックの「聖地」となっており、フィリピン全土から多くの人が参拝に訪れます。

教会の中の祭壇には、世界で初めて世界一周を成し遂げたマゼランがフィリピンの女王に送った「サントニーニョ像」が収められています。
この像は度重なる戦乱の中でも無傷だったという逸話から「奇跡の像」としてフィリピンの人々から崇められるようになりました。フィリピンカトリックの「守護聖人」として、今なお多くの人が参拝に訪れます。

サン・ペドロ要塞

留学前に知っておいきたいセブ島の歴史について

セブ港の近くに建てられた「フォート・サン・ペドロ要塞」は、フィリピン最古の要塞と言われています。スペインの総督によって1565年から建設が始まり、完成までは700年もの時間を要しました。
現在は石造りの要塞が残っていますが、初めて建設された当時1565年は、石ではなく木で作られていたようです。
石造り要塞は、1738年に敵対するイスラム勢力からの攻撃に備えて生まれ変わったものです。
その後この要塞はアメリカ統治時代には兵舎として、第2次世界大戦中は日本軍の捕虜収容所として使われていました。
勇ましい歴史を持つサン・ペドロ要塞ですが、異国情緒漂うスペインの石畳や石造りの砦、綺麗に整備された花と緑の中庭や屋上は、デートスポットとして人気があります。


いかがでしたでしょうか?
留学生のみなさんもセブ島の歴史を少し理解してから、歴史的観光地に行ってみてはいかがでしょうか?
きっとより深く感じるモノがあると思いますよ。