先生達が使うおまじない「Knock on wood」とは? 

こんにちわ。アドバイザーのYUKIです。

昨日、先生との会話の途中で“Knock on wood!”と言って、すかさず木製のテーブルに歩み寄って手の甲でこつこつ叩くという場面に遭遇しました。
一瞬何が起こったのかわからず、あっけにとられていたのですが、“Knock on wood”(木をこつこつ叩く)とは「幸運が続きますように」や「悪いことが起きませんように」という意味なのだそうです。
会話の途中で出てきても、意味を知らないと全く何のことか理解できない表現ですよね(笑)
ということで、本日は私YUKIもびっくりしたスラング英語“knock on wood”について色々調べてみましたので、ご紹介したいと思います。


◼「knock on wood」とは?

先生達が使うおまじない「Knock on wood」とは? 

knock on wood は、直訳すると「木を叩く」です。
「幸運が訪れますように」、「悪いことが起きませんように」という意味を込めて身の回りの木の製品(テーブルや椅子など)を叩く時に呟かれる言葉です。
これは、「不幸を避ける」、「幸運を続ける」という意味を表し、ちょっとしたおまじないみたいな感覚で使われます。
日本語では「くわばら、くわばら」が一番近いと思いますが、「くわばら」は悪いことが起きた時に「これ以上悪いことが起きませんように」という意味を込めて使いますよね。
「Knock on wood」は悪いことが起きた後にも、良いことが起きた後にもどちらにも使えます。

◼「knock on wood」の使い方

◇例文1 幸運が続くようにknock on woodします。
Japan has beaten Colombia in a football match against all odds, knock on wood!
(日本代表が予想を覆してコロンビアを打ち破ったぞ、この調子が続いてくれ!)

◇例文2
It’s great it hasn’t rained yet, knock on wood.
(まだ雨が降って無くて良かった、このまま(の状態が)続いて欲しいな)

◇例文3
I haven’t got any stomachache since I came to Cebu, knock on wood.
(セブに来てまだ一度もお腹壊したこと無いんだ、このまま続いて欲しいな)

◇例文4 縁起の悪い発言の後にknock on woodします。
I’m seeing many car accidents this week…. knock on wood.
(今週、交通事故を沢山目撃してるんだよね。。。悪い事起こらなきゃ良いけど)

◼「knock on wood」の関連語

◇同じ意味になる一般的な表現
I hope this will last. (このまま[この調子・状態が]続く事を願うよ)
I hope this will not last. (このまま[この調子・状態が]続かなきゃ良いけど)

◇祈り、願い系で主流な慣用表現
Good luck. (幸運を祈ります)
I cross my fingers. (幸運を祈るよ)
Thank god. ~<文>. (神様ありがと。~<文> で本当助かった、良かった)

◼「knock on wood」の言葉の由来

先生達が使うおまじない「Knock on wood」とは? 

由来に関しては、様々な説がありますが、この言葉が使われ始めたのは20世紀前半。
いいことばかりを自慢をすると復讐の女神「ネメシス」の怒りに触れて祟りがあると言われており、それを防ぐために、精霊が宿るoak【オーク】の木(ナラやブナの木の総称)をノックして精霊にお願いするというおまじないがありました。
その精霊は悪いことが降りかからないように計らってくれる力があると信じられており、人の悪口を言ってしまった時や自慢話をしてしまった時に、バチが当たらないように木の精霊にノックしてお願いをしたそうです。
そのような迷信からこの言葉が出来たそうです。
昔は精霊が宿る木をノックしていましたが、最近は木がそばにあることが少ないので、言葉とテーブルなどを使った簡易のジェスチャーだけが残っています。


いかがでしたでしょうか?

ネイティブと会話を楽しむためには、こういう文化的な表現を覚えておいてもいいですね!
映画などでも、たまに出てくるのでこう言う表現を知っていると、さらに英語が楽しめますよ。
留学生のみなさんもネイティブのおまじないで文化の違いを楽しんでみて下さい♪