フィリピンの連休「ホーリーウィーク」って?

こんにちはアドバイザーMANAMIです。
今回はもうすぐやってくるフィリピンの連休「ホーリーウィークについて紹介したいと思います。
フィリピンでは80%以上がカトリックと言われています。
そんなカトリック教徒にとってはクリスマスよりも大切な一週間をご存知ですか?
ホーリーウィークと呼ばれるものがカトリックには存在します。

フィリピンの大事な1週間・ホーリーウィーク

ホーリーウィークは「聖週間」とも呼ばれており、十字架にはりつけられ処刑されたキリストが3日目に復活した事を祝う行事です。
復活した3日目をイースター(復活祭)と呼びます。
日本でも少しずつ浸透してきていますね。
実はこのイースター(復活祭)、ハロウィンやクリスマスのように日にちが決まっていないんです。
毎年「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」ということだけは決められています。
よくわかりにくいですが、2019年のイースターは4月21日(日)です。
このホーリーウィークは4日ほどですが、カトリック教徒はその約1ヶ月も前から「四旬節」という準備期間に入ります。

四旬節とは?

まず、復活祭から換算してその46日前に当たる水曜日が「灰の水曜日」と呼ばれる日になります。
先ほども記載しましたが、イースターは毎年日にちが変わるので、もちろん「灰の水曜日」も毎年変わります。
この「灰の水曜日」からキリスト教徒は「四旬節」と呼ばれる期間に入ります。
この40日間は断食、節制、祈りをしながら回心につとめます。
「四旬節」は40日間と言われていますが、正確には46日間です。
しかし、日曜日はカウントしないので40日です。
さて、この「灰の水曜日」になにをするかというと大きく分けて断食、ミサ(礼拝)です。
断食は全く食べないというものではく、お腹が満たされる食事は1日1回。
「大斎・小斎」というものがあり、
大斎と小斎を守る日は「灰の水曜日」と「聖金曜日(復活祭直前の金曜日)」。
小斎を守る日は祭日を除く毎金曜日です。
・大斎・・・1日1回の十分な食事。そのほかはわずかな食事。
・小斎・・・肉類を食べない。
しかし、お年寄りや子供、妊婦などにはこれは当てはまりません。
熱心なカトリック教徒はこれに従います。
しかし、ここはチキン大国・フィリピン。
いつもと変わらず、ジョリビーに多くの人が並んでいました。
そして、ミサに行きます。
教会に行くと司祭が灰でおでこに十字架の印をつけてくれます。
地域によっては、頭に灰をふりかけることもあります。
灰は「死」と「悔い改め」の象徴とし、旧約聖書にも「人は塵から生まれ、塵に帰る」という言葉もあります。

ホーリーウィークの前の日曜日にはヤシの葉で編まれたものを持って教会にお祈りに行きます。

お店も閉まる!?

このホーリーウィークの4日間はフィリピンでは祝日になります。
多くの学校、会社が休みになり、なんと!
レストランやモールまで休みになります(コンビニやファストフード店を除く)
しかし、土日は通常どうりであったり、時間短縮営業などをして開いていることもあります。
換金所なども休みになるので、換金が必要であれば事前にしておくことをオススメします。
この4日間はそれぞれ呼び名がありとても大切な日です。
聖木曜日(ホーリーサーズデー)・・・十字架にはりつけられる前にキリストが弟子たちと食事をとった「最後の晩餐」の日です。
聖金曜日(グッドフライデー)・・・ホーリーウィークのメイン。キリストが十字架にはりつけられた日です。この日はキリストが亡くなったという意味で、教会のキリスト像は布で覆われ、一年間で唯一キリストがこの世にいない日なのです。
聖土曜日(ブラックサタデー)・・・キリストの喪に服す日。キリストはまだ亡くなっているので、自分で身を守らねばなりません。
なので外出や旅行を避ける人もいます。
聖日曜日(イースターサンデー)・・・キリストが復活した日。
多くのクリスチャンはミサに行きます。

ホーリーウィークでは至る所でこのようなものを見かけることができます。
フィリピンではキリストと同じ受難や苦しみを感じるために、十字架を背負って鞭でうたれながら裸足で歩いたり、山を登ったりする地域もあります。
中には実際に杭で十字架にはりつけにされる「マレルド」も見ることができるかもしれません。
結構すごい迫力なので自己責任でお願いします・・・。

以上がフィリピンの連休・ホーリーウィークです。
これを読んでもらえれば、また違ったホーリーウィークの楽しみ方ができるのではないでしょうか?
是非、良い連休をお過ごしください。

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