#003 英語習得までの道のり – 文法学習のコツ-

#003 英語習得までの道のり - 文法学習のコツ-

英語習得の方法・道のりを、私自身の学習経験をベースに時系列で書いています。今回は第3回 #003 文法学習のコツに関してです。

「今だったらこの方法を取り入れるべき」や「この方法はおススメしない」など、今の自分の経験や知識を得てして言える事を、第二言語取得論や言語学の研究成果等に言及しつつ、補足事項として記載していきます。

 


英語学習入門者として、参考書を使って文法を勉強していた時、文法の専門用語は結構無視して勉強していました。

専門用語は無視する

英文法の参考書を見ていると「関係代名詞」や「不定詞」など、英語のルールについたネーミングが沢山出てきます。私自身「え?法助詞ってなんやねん」など、一々イライラしていました。
文法用語が分からないがために、一々参考書の前のページに戻って、その用語指す文法ルールを確認したりしました。

これらのネーミング自体が難しい為に、英語学習が困難になってしまう場合が大いにあると思います。

英文法を学ぶ目的が「英語の予備校講師になる」などであれば、それぞれの文法ルールについている日本語のネーミングを覚えておく必要があるかもしれません。

が、英語を話せるようになる事が目的であれば、専門用語の理解は無用です。英文を見たと時に、「ああ。この文章には不定詞が含まれていて、動詞は受動態だな」と思えれなくても、「ああ。この文章の”to”はあのヤツで、動詞は受け身のやつか」と思えればOKです。

情報ではなく経験として記憶する

英文を見て理解しようとする時、「あの参考書の90ページ当たりで出てきた、 “accepted”って単語が出てきた例文で使われていた文法と一緒だな」のような思い出し方をしていました。場合によっては、「図書館で、あの席に座って勉強してた時」など、状況も思い出せる事がありました。

文法は、情報として理解しているだけでなく、スピーキングやリーディングで使えるスキルである必要があります。
その為には、文法ルールを経験として記憶している事が重要です。

経験とは、、、、参考書を読んで、ある文法ルール理解して、例題を解いて正解して「ヨシヨシ」と思って、数週間後に復習してみたら若干忘れていて「クソ」と思って、その数日後に字幕有で洋画を見ていると、あの参考書に出てきた文法が使われているのを目撃して「あ、あのやつだ」と思う、、、、

のような事です。

文法を経験として記憶するコツ

  • 誰から(何から)学んだか[参考書で学んで、その後映画のシーンでも触れた]
  • 自分の感情を意識・認知する [簡単だと思う一方、本当にネイティブも使っているのか疑った]
  • その時の状況・環境 [一回目は図書館、2回目は家でDVD見てる時]
  • その文法を自分の表現で、書き留めておく[自分が見て何の事か思い出せれば良い]

全ての言語にはルールが存在します。英語も例外ではありません。その言語のルールに則って、単語を正しい形で、正しい順番に並べた文が、相手に伝わる正しい文章です。
子供は成長の過程で、この言語のルールを無意識に習得します。両親が話す言語や、周りの環境で話される言語のルールです。

大人は、子供と同じ方法では習得出来ません。意識的に言語のルールを学び、理解する必要があります。

ですので、英語学習入門者でも文法参考書を手に取り、理解する事をおススメします。

また、文法的な専門用語は不必要と言いましたが、「主語、動詞、目的語、副詞」は最低限理解している方が、読解には効率が良いと思います。